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仕事のハウツーは心を軽くする(感想「超ミニマル主義」)

本を読んだので、記録と感想を残します。

読んだ本

「超ミニマル主義」:Amazon.co.jp: 超ミニマル主義 eBook : 四角 大輔: 本
2022/09/13発売とのことで、かなり新しい本ですね。著者は四角大輔さん。有名な「自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと」を書いた方です。

この本は作者が提唱する「超ミニマル主義」の紹介と、それを実現するためのハウツー集です。
サラリーマンに向けて「こうやったらもっと楽に生産性でるぞ」というやり方をあれこれと書いていて、ビジネス書・・・というよりももっと読みやすく、現場目線な感じです。良い意味で、雑誌の後ろのほうに載っているコラムをまとめた本みたいな印象を受けました。

著者はもともと非常に高名な音楽プロデューサーとして活躍されていたようで、実践的なノウハウが分厚い本にぎっしり詰まっています。ぼくは「できるビジネスマンのノウハウ」みたいなのを見るとワクワクするタイプなので*1、とても楽しく読めました。

感想メモ

「参考になる!」「実践したい!」「あとでもう一度読み返したい!」などと思ったポイントを簡単にメモしておきます。

装備は軽いほうがいい

STEP3「装備とモノの軽量化」で、かなりのページ数を割いて紹介されている内容です。

「装備」には服やカバン、細かいところでは財布や名刺なんかも含まれます。「軽い」というのは本の中でなんども(そしていろんな意味合いで)出てくるのですが、ここに関しては本当に重量の話で、要は身に着けるものや持ち運ぶものは軽ければ軽いほどよいので、重量にもっとこだわるべきだという話です。

服の重量って普通に生活していてあんまり気にしたことがなかったのですが、言われてみれば確かに大切だよなあと思って目からウロコでした。
体重が3kgくらい増えたとき、それだけで朝起きるのがつらくなったり疲れやすくなったりした経験がありますが、考えてみれば服も一日中身につけるものだし、脂肪と大差ないなと。

本の中ではおすすめの素材や、個々のアイテム(アウターとか、財布とかです)の具体的な重量まで記載されていて、イメージを掴むのにとても参考になりました。

近々持っている服の棚卸しと買い替えをしようと計画していたので、その際に重量も考慮に入れようと考えています。

カレンダーに「重さ」を書き込む

STEP5「スケジュールの軽量化」で紹介されている内容です。

概要をすごくざっくり言うと「バリバリ働く時間帯」「バリバリ働く曜日」「バリバリ働く月」など事前に見積もって、カレンダーに「ここは重い」「ここは軽い」と書いておくといいよって話です。本で紹介されているノウハウの中でもこれは抜群によさそうで、やってみたいなと思いました。

なんで良さそうと思ったかというと、ぼくには似たような経験があって、高校生のとき、あるコツを掴んだ瞬間に英語の長文が一気に読めるようになったのです。で、そのコツとは「わからない単語や文を四角で囲む」というものでした。これをやった瞬間に、「ぜ~んぶわからん」だったのが「ここだけがわからない」に変わり、なんやかんやで意味が取れる様になったのです*2

仕事に関してもたぶん同じで、いまぼくは「ぜ~んぶつらい」と思っているのですが、実際はつらい時間*3がある一方で、そうでない時間*4もあるはずで、一日の全部がつらいわけではないのですよね。カレンダーに明示的に(しかも事前に)仕事の「重さ」を書くことで濃淡を自覚できるようになり、たしかに仕事に対するストレスや体感としての「重さ」はかなり減るだろうなと思いました。

STEP5では他にも「バカンス思考」や「毎日のセルフケアタイムの入れ方や具体的な考え方」などが紹介されています。気持ちを楽に保ち、時間を有効活用するためのスケジュールを考えるにあたってとても参考になりそうなので、この節だけは後何回か読み返したいなと思いました。

一撃必殺の心持ちで仕事に取り組む

著者が提案する「超ミニマル主義」では、時間の使い方は極端すぎるくらいメリハリをつけたほうが良いとされています。
ぼくはそれを「例えば以下のAとBがあったとき、Bを選ぶのが常に正解だよね」ってことだと理解しています。

  • A: 8時間働いて、100の成果を生み出す
  • B: 「4時間趣味の運動をして生産性を高めた後で」4時間働いて、100の成果を生み出す

もし実現可能なのであれば、たしかにBの方がやっていることが多い分コスパは良くて(成果は同じなのにBでは4時間も趣味の運動をしているわけで、要はそのぶん楽しさが多いわけです)、それを目指そうということなのかなと。

理屈はそのとおりなのですが、自分の行動を振り返ってみるとこういうとき「たしかに趣味の運動はやれば楽しいけど、一日で二つも行動するのがしんどいからとりあえずA・・・」となりがちだなと思います。

ただまあ、そういうことばっかり言ってると人生があっというまに終わってしまうので、ちょっと気持ちを入れ替えて「メチャクチャ生産性を上げてメチャクチャ集中して短時間で成果を出す」一撃必殺の心持ちで取り組みたいなと思いました(そのための方法も本にあれこれと書いてあるので、せっかくなので・・・)。

おわりに

感想をブログに書くと「読んだけどどんな内容かすぐ忘れちゃった」になりにくいので良いですね。
ぼくの脳のキャパや手間の問題で本の内容をすべて吸収するのは難しいですが、せめて2, 3点はこういう記事を活用して取り込んでいきたいなと思います。

*1:読んでいるだけで仕事が好転する気がするので・・・

*2:似たような経験をした人いますかね・・・? ぼくは英語が本当に苦手だったので、これは革命的にうれしく、今でもよく覚えているのです

*3:忙しかったり怒られていたりしてる時間

*4:簡単な仕事をサクサクやっていたりトイレに篭っていたりする時間